客先常駐で「SE(システムエンジニア)」や「プログラマー」として働いていると、どうしても考えてしまうのが
「このままでいいのだろうか…」
という将来への不安です。
これは僕も客先常駐をしていた経験があるので、よくわかります。
1人でストレスを抱えながら、クビに怯え、辞めたいのに辞められないといった状態になりやすいんですよね。
考えれば考えるほどメンタルがやられるので、「まあいいや、いまはとりあえず…」と先延ばしにしやすい。
もちろん、転職活動を後回しにしていると、後悔することは自分でもわかっているのですが、どうしても腰が重くなりがちです。
そんな昔の僕と同じように、いまの会社を辞めて転職に踏み切れないあなたのために、同じエンジニアとして僕があなたの背中を押してみようと、この記事を書いてみます。
もくじ
客先常駐とは
客先常駐とは、自社ではなく他社(お客さんの会社)へ常駐して業務を行うことです。
協力会社として期間限定で出向する場合もあれば、契約が切れるまでずっと出向している場合もあります。
出向するのは主にSE(システムエンジニア)やプログラマーが多く、そのようなエンジニアを「ゲストエンジニア」と呼ぶことが多いです。
ちなみに、僕は出向自体が悪いとは思いませんが、人を人と思っていない派遣会社や人売りIT企業は大嫌いです。

客先常駐SEやプログラマーはデメリットが多い
客先常駐の場合、社内勤務と比べてデメリットがたくさんあります。
ですが、実際に客先常駐していると、無意識に「そういうものだ」と思ってしまい、自分ではなかなか気付けないものです。
ここでは、あなたに代わって僕が、客先常駐することのデメリットについて紹介していきます。
帰属意識がなくなる
まず最初に、客先常駐といえば、帰属意識がなくなることが大きいです。
「自分の会社」というものがわからなくなってくるんですよね。働いている場所も人も違いますから。
自社に新入社員がいても、「顔合わせは常駐先で」なんてのはよくある話。
じゃあ、常駐先が自分の会社のように感じるかというと、別にそんなこともありません。
社員じゃないため、どうしても踏み込めない部分というのがありますので。
やはり、「自分の会社のために頑張る」というモチベも多少は必要なんですよね。
契約が切れるたびに出向先が変わる
客先常駐でずっと働けるのかというと、そうでもありません。
担当していたプロジェクトが終わると契約が切れることが多く、そのたびに出向先が変わります。
そのため、プロジェクトが終わる度に出向先も変わり、そのたびに何度も何度も信頼関係を築かなければいけません。
正直、コミュニケーション能力に自信がない方はキツイはずです。
クビに怯える
ゲストエンジニアは、常駐先で「使えない」と判断されると、予告なしにクビ(契約終了)になります。
さきほどとの大きな違いは、プロジェクトが終わってないなくてもクビになるということです。
だいたいの契約は、1ヵ月更新や3ヵ月更新となっていて、その都度、契約を更新するかどうかという話が出てきます。
ですが、あまりにもスキルが低いと、プロジェクトが終わっていなくても契約終了にさせられてしまうのです。
そのため、「いつクビになるんだろう…」という恐怖に怯えながら仕事をしなければならなく、精神的に辛いものがあります。
クビになったあとも、すぐにまた次の常駐先の面談が始まります。
客先面談が苦痛
常駐するときは、事前に必ず出向先の会社と面談をします。
要は、出向先の社員に自分を認めてもらう必要があるのです。
主に人柄や経歴、スキルなどを見られるのですが、経験が浅いと経歴に嘘をつかせる悪質なSES会社もあります。
よくよく考えると、転職するわけじゃないのに、採用面談みたいなことを出向先が変わるたびにやらなきゃいけないなんて、かなり苦痛じゃないですか?
それなら、もっといい会社に転職するための面接をやったほうが何倍もマシだと思います。
一人で頑張るマインドも必要
常駐先に自社の社員がいるとは限りません。一人で常駐しなければいけないことだってあります。
特に初めての取引先だと、自社が信用されていないため、まずは一人で出向して信頼を勝ち取る必要があるのです。
会社間での信頼関係が築ければ、人員追加ということで自社の人間を常駐させることができ、会社の売上げも上がります。
ですが、正直そんな人売りで評価されるよりも、エンジニアとしてのスキルを評価してもらいたいですよね。
スキルアップが難しい
基本的に、常駐先では指示された業務を行います。
そのため、新しことに挑戦したくても、常駐先で信頼を勝ち取るまでは難しいことが多いです。
自分のスキルアップために、客先で自分をどう見せるかという戦略的な部分も考える必要があり、本来のスキルアップとは関係ないところで疲れてしまいます。
評価と昇給が難しい
客先常駐の最大のデメリットは、どれだけ頑張ってもあなたの仕事ぶりが、自社の上司に直接届かないこと。
なぜなら、自社の評価は出向先での評価が単金に反映されることで決まるので、単金が上がらないと評価されず、昇給も難しいのです。
つまり、自社の社員ではなく、常駐先の社員に評価してもらえるように頑張る必要があるんですよね。
これって何かおかしなシステムだと思いませんか?
有給が使いづらい
客先常駐の場合、「月に〇時間以上働かなければいけない」といった契約を交わします。
そのため、有休を使うと本来働かなくてはいけない時間が足りないことになり、とても休みづらいです。
常駐先の会社からすると、「こっちはお金払ってるんだよ?」という空気を感じますし。
結局、ほとんど消化できずに消えていきます。
客先常駐はストレスが溜まりうつ病になる
たくさんのデメリットを紹介しましたが、客先常駐の環境は恵まれているとは到底いえません。
ここまで読んで、好んで常駐したいなんて人はいないですよね?誰だって「嫌だ!」と思うはずです。
このような環境に長く身を置いているとストレスも溜まり、いずれ必ず爆発するでしょう。
ストレスをうまく発散できる方はいいのですが、ため込んでしまう方は「うつ病」を引き起こすこともあるので注意が必要です。
どちらにしろ、客先で長く働き続けてもメリットはないので、できるだけ早い転職が自分のためになることは間違いありません。
まとめ:客先常駐に将来性はないので転職しよう
ここまで、客先常駐に対するたくさんのデメリットを紹介してきました。
このようなデメリットと、これからさき何年も向かい合っていく覚悟がありますか?
僕なら我慢し続けるより、少しでも幸せになれる可能性のある未来を選びます。
せっかく将来性のあるエンジニアになったのですから、自分の気に入った会社を見つけて転職したほうが絶対にいいです。
自分の身は、自分で守ってください。会社は守ってくれません。使えなくなったらクビ(リストラ)になって終わりです。
もっと、自分のエンジニアとしての価値を信じてください。
もっと、自分の幸せな未来を描いてください。
あきらめなければ、必ず素敵な会社に巡り合えますから。
頑張ってください!
またね、キツネ(@kitaaaa_kitsune)でした!
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