Webエンジニアを目指すのであれば、まずは「Webシステムの全体像」を把握することが大切です。
Webシステムの全体像(構成)を理解することで、作ったアプリを公開するために何が必要なのかをイメージしやすくなります。
とはいっても、Webシステムの仕組みはかなり複雑なので、1つずつ丁寧に見ていくことが大切です。
- Webシステム
- インフラ
- ハードウェア
- ソフトウェア
- ミドルウェア
よく聞くこれらの用語を、この記事ではイラストを使って、わかりやすく簡単に解説してみました。
ここではそんなに難しい話をするつもりはないので、スラスラ読み進められると思います。
もくじ
Webシステムとは「アプリケーション」+「インフラ」
Webシステムとは、簡単にいうと「アプリケーション」と「インフラ(インフラストラクチャ―)」が組み合わさって動いているものです。
アプリケーションとは、TwitterやFacebook、Amazonなどのもとになるプログラムです。
インフラとは、そのアプリケーション以外のシステムを構成するものすべてを指します。
Twitterで例えると
「Twitter」=「アプリケーション(Twitterのプログラム)」+「インフラ」
ってことになります。
そして、エンジニア(プログラマー)が作るのは、このアプリケーションの部分(プログラム)なんです。
「じゃあ、インフラは覚えなくていいの?」
いいえ、そんなことはありません。
Webエンジニアにとって、インフラの知識は必須スキルです。
インフラがわからないと、プログラミングするための開発環境を作ることもできませんし、何か調査しなければいけないときも必ず苦しむことになります。
Webエンジニアを目指すのであれば、インフラの知識は必ず身につけておきたいスキルの1つなんです。
ITインフラとは「ソフトウェア」+「ハードウェア」
インフラ(インフラストラクチャー)と聞くと、水道やガス、電気など「生活の基盤となるもの」というイメージがありますよね。
ですが、ITにおけるインフラとは「Webシステムを構成する基盤となるもの」を意味します。
もっとわかりやすく簡単にいうと、「プログラマーが作ったアプリケーション(プログラム)以外すべて」ってことです。
そして、このインフラはさらに「ハードウェア」「ソフトウェア(ミドルウェア)」の2つから構成されています。
ハードウェアとは「触れるもの」
ハードウェアとは、コンピューターやシステムを構成する機器のことを指します。
もっと簡単にいうと、見たり触ったりできる物理的なものがハードウェアってこと。
代表的なハードウェアは、以下のようなものです。
- パソコン
- キーボード
- CPU
- メモリ
- ストレージ(HDD、SSD)
ソフトウェアとは「触れないもの」
ソフトウェアとは、何かしらの処理をおこなうプログラムのことです。
ハードウェアとは逆で、見たり触ったりできないものがソフトウェアになります。
代表的なソフトウェアには以下のようなものがありますが、このなかでインフラに含まれるのは「OS(オペレーティングシステム)」と「サーバ」だけです。
- ブラウザ
- ゲーム
- ツール
- OS(Windows、Linuxなど)
- サーバ(Webサーバ、DBサーバなど)

ミドルウェアとは「ソフトウェアの一種」
ミドルウェアとは、「アプリケーション」と「OS」の間で支えるソフトウェアのことです。
さきほど紹介した「サーバ」は、ソフトウェアに含まれる「ミドルウェア」というポジションです。
- Webサーバ(ウェブサーバ)
- APサーバ(アプリケーションサーバ)
- DBサーバ(データベースサーバ)
ミドルウェアもソフトウェアの一種ですが、違いはアプリケーションのようにメインでは使われないということです。



まとめ:Webシステムを深く知っていこう!
- Webシステムは、「アプリケーション」と「インフラ」で構成されている
- インフラは、「ハードウェア」「ソフトウェア(ミドルウェア)」で構成されている
- ハードウェアとは、パソコンやハードディスクのように「触れるもの」
- ソフトウェアとは、OSやブラウザ、サーバのように「触れないもの」
- ミドルウェアとは、サーバなど「メインで使うことのないソフトウェア」
Webシステムの全体像は、なんとなくイメージできたのではないでしょうか?
自分で作ったWebシステムを公開するためにも、インフラの知識はかなり重要です。
ただ、この記事では簡単にシステムの全体像を紹介しただけなので、つっこんだインフラの話はまったくしていません。
次は「Webシステムの仕組み」について、もう少し理解を深めていきましょう!
またね、キツネ(@kitaaaa_kitsune)でした!
