プログラミング言語には非常にたくさんの種類があり、その1つ1つに異なる特徴や用途があります。
実はこのプログラミング言語選び、あなたが思っている以上にかなり重要です。
「選ぶの面倒だし、もうどれでもいいや」なんて適当に決めてしまうと後悔するので注意してください。
なぜなら、覚えた言語によって将来どのようなプログラマーになれるかが決まってくるからです。
たとえば、C言語を学べば、ゲームプログラマーにはなれてもWebプログラマーにはなれませんし、逆にPHP言語を選ぶと、Webプログラマー以外になることはできません。
このように、プログラミング言語選びは今後の自分の人生を決める、大きなファクター(要素)となるのです。
ここでは、絶対に後悔しないためのプログラミング言語の選び方や違いについて紹介します。
もくじ
人気プログラミング言語の選び方
プログラミング言語を選ぶ基準は、「自分がどんなシステムを作りたいか」です。
自分が作りたいシステムを決めたあとで、それを作るための言語を学ぶのが一般的。
だいたいは、以下の4つから選ぶことになるでしょう。
- スマホアプリを作りたい
- ゲームを作りたい
- AI(人工知能)を作りたい
- Webサイトを作りたい
ゲームを作ろうとC言語を勉強したのに、「やっぱりWebサイトを作りたい!」なんてことになると、ほかの言語を1から覚える必要があるため少し遠回りです。
自分の作りたいものが「あとから変わった」なんてことにならないよう、慎重に決めましょう。
ちなみに、将来を考えて「年収」や「需要」から言語を選びたいという方もいるでしょうが、僕はあまりおすすめしません。
いまのIT業界はプログラマー不足が激しいため、どんな言語でもある程度は需要がありますし、何より自分がプログラミングしていて楽しめないものは、途中で必ず辛くなり、長続きしないからです。

プログラミング言語の「種類」と「用途」一覧
プログラミング言語ごとの細かい特徴を紹介する前に、まずはどのような種類があるのか、用途別に一覧表で確認しておきましょう。
スマホアプリ | ゲーム | AI | Webサイト |
Swift Java Objective-C C# | C# C++ JavaScript | Python | Ruby PHP Perl Python Java JavaScript |
開発するシステムや用途によって、複数のプログラミング言語が用意されていますが、すべて覚える必要はありません。
この中でメインとなる1つの言語を集中的に覚え、必要になったタイミングでほかの言語も習得していくのが一般的です。
Webサイトの場合は、プログラミング言語のほかに「HTML」や「CSS」などの知識も多少は必要ですが、こちらも同じようにプログラミングしながら必要なタイミングで覚えていけばいいでしょう。
プログラミング言語の「違い」と「特徴」
さきほどの表で紹介したように、プログラミング言語には非常に多くの種類があります。
「あんなにたくさんあると、どれを選んでいいかわからない!」
初心者の方は、きっと迷ってしまいますよね。
だらだらとプログラミング言語の種類をたくさん並べただけでは、違いもわからず混乱するだけですから。
そこで、現役プログラマーである僕が、「初心者はこれを選んでおけば大丈夫!」というものを、いくつかピックアップしてみました。
それぞれのプログラミング言語の違いや特徴について、詳しく見ていきましょう!
Swift(スウィフト)
iPhoneアプリやiPadアプリを作りたいのであれば、「Swift(スウィフト)」言語を選べば間違いありません。
「Objective-C」という言語でも開発できるのですが、Appleが新しくSwiftを発表し、徐々に置き換えられた結果、Objective-Cは古い言語となりました。
いまから学ぶのであれば、必ずSwiftにしましょう。
Java(ジャバ)
Androidアプリを作りたいのであれば、「Java(ジャバ)」言語を選びましょう。
Javaは、Androidアプリ以外にもWebサイトを作ることができるため、Webプログラマーとしての道を選ぶこともできます。
ただし、Javaは「コンパイラ言語」と呼ばれていて、RubyやPHPなどの「スクリプト言語(簡易言語)」と比べると、若干複雑です。
C#(シーシャープ)
ゲームを作りたいのであれば、「C#(シーシャープ)」言語を選びましょう。
「Unity(ユニティ)」というツールを使えば、誰でも簡単にゲームを作れるのですが、そのツール内で使用する言語がC#なのです。
また、ゲーム以外にも「Xamarin(ザマリン)」というツールを利用することで、iPhoneアプリやAndroidアプリなんかも作れちゃいます。
Python(パイソン)
AI(人工知能)や機械学習が絡むシステムを作りたい場合は、「Python(パイソン)」言語一択になります。
Python自体は、比較的簡単に習得できますが、AI分野を学ぶのであれば数学の知識も必要になってくるので注意。数学が苦手な方だと、AIエンジニアを目指すのは難しいかもしれません。
ただ、PythonはAI以外にも「Webサイト」や「ツール」なども作成できるため、Webエンジニアとしての選択肢もあります。ただし、PythonでWebサイトはあまりメジャーではありません。

PHP(ピーエッチピー)
「PHP(ピーエッチピー)」言語は、Webサイトを作ることに特化したプログラミング言語といっていいでしょう。
ほかの言語に比べ、簡単にWebサイトを作ることができます。
日本にはPHPエンジニアがたくさんいるので、わからないことがあってもググればだいたい解決できるところも魅力的。
ただし、簡単にWebサイトを作れる半面、Webの仕組みを勉強するのには、あまり適していない言語でもあります。
初心者に多い「なぜかわからないけど動いた」という現象が、よくあるんですよね。
また、PHPには「フレームワーク(簡単にWebサイトを作る仕組み)」がたくさん存在し、プロジェクトによって使い分ける必要があるため、学習コストが高めです。

Ruby(ルビー)
最後は、僕が1番おすすめしたい「Ruby(ルビー)」言語です。
RubyはさきほどのPHPと同じく、Webサイトを作るのに非常に適した言語なんですが、PHPと違ってWebに特化しているわけではないので、アプリなんかも作れます。
また、「Ruby on Rails(通称Rails)」という強力なフレームワークを使えば、Webサイトも比較的、簡単に作ることができます。
PHPと違い、RubyのフレームワークはRails一択なので、勉強コストが低めなのも初心者には嬉しい。
そして何より、Rubyはプログラミングしていてめちゃくちゃ楽しいのです!
僕がRubyをおすすめする理由は、別の記事でも詳しく紹介していますので、興味のある方は読んでみてください。


まとめ
学びたいプログラミング言語が決まれば、あとはひたすら勉強するだけです。
趣味レベルであれば独学を続けることで、ある程度のアプリを作れるようになります。

ですが、プログラミングを仕事にしようと考えている方は、「プログラミングスクール」をおすすめします。
カリキュラムに沿って学習を進めるため、短期間でスキルアップしやすいですし、講師に教えてもらいながら勉強できるため、挫折の心配も少ないです。
また、就職支援などのサポート体制がしっかりしているので、転職しやすいなどのメリットも大きいですね。
本気でプログラマー(エンジニア)を目指している方は、スクールで一気にスキルアップしましょう!
またね、キツネ(@kitaaaa_kitsune)でした!
