最初にハッキリいってしまいますが、エンジニア(プログラマー)に学歴は必要ありません。
エンジニアの仕事に、学歴はまったく関係ないのです。
それは、僕が高卒エンジニアとして働いていることからも証明されています。
僕にも「学歴社会だし、高卒の僕にはどうせ無理なんだろうな」と、エンジニアをあきらめかけていた時期がありました。
ですが、「エンジニアになって人生を変えたい!」という強い気持ちを捨てなかったことで、念願のエンジニアになることができました。
もちろん、ほかの職種であれば、学歴はその人をあらわすための大きなステータスの1つになるかもしれません。
ですが、エンジニアにとっての「学歴」は少し違うのです。
高卒からエンジニアになるにあたって、気になるポイントをまとめてみました。
- なぜエンジニアには学歴が関係ないのか?
- 大卒と高卒で年収や出世に違いがあるのか?
- 高卒でエンジニアになるためのコツはあるのか?
これを読むことで、学歴に振り回されないエンジニアとして人生を成功させるヒントが見つかると思います。

もくじ
エンジニアに学歴が関係ない理由
冒頭でもお伝えしましたが、僕は高卒でエンジニアに転職しました。
つまり、「学歴がないからエンジニアになれない」ということはないのです。これは断言できます。
学歴がなくてもエンジニアになれる理由は、4つあります。
- エンジニアは実力主義
- エンジニアに資格はいらない
- 転職サイトは学歴不問が多い
- フリーランスになりやすい
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
エンジニアは実力主義
エンジニアにとって何より大切なのは、「仕事ができること」です。
これはエンジニアに限った話ではないと思いますが、仕事ができなければ話になりません。
そして、このエンジニア(プログラマー)の仕事とは、「プログラミングや設計ができるかどうか」です。
たとえば、大卒だからといって誰もが看護師や美容師になれるわけではありませんよね?
専門的なスキルをたくさん勉強して、就職後も多くのことを働きながら学んでいきます。
エンジニアもそれとまったく同じで、プログラミングスキルや設計スキルが何よりも重要なのです。
また、大卒にこだわらない理由の1つに「大学で学べるプログラミングのレベルは低い」ということもあります。
正直、大学で学んだプログラミング程度では仕事で使い物になりません。
IT企業であれば、「大卒 = プログラミングができる」ではないことをよく知っています。
エンジニアとして結果を出せるのであれば、会社にとって学歴は関係ないのです。
エンジニアに資格はいらない
看護師や美容師などの専門職を目指す方は、専門学校や大学に通い、国家資格の取得を目指すのが普通です。
そうしなければ、たとえスキルがあっても働くことができないからです。
ところが、エンジニアは違います。
資格がなくてもスキルさえあれば「エンジニア」と名乗ることができ、実際に働くことができます。
つまり、無理して大学に通って資格を取る必要はなく、プログラミングスキルさえ身につけていれば、エンジニア(プログラマー)になれるのです。
この「資格がいらない」というのは、ほかの専門職とエンジニアとの大きな違いです。

エンジニアは学歴不問も多い
エンジニアの求人には、大きくわけて3つの種類あります。
- 大卒の新卒を募集している会社
- 経験者を募集している会社
- 未経験者を募集している会社
「うちは大卒の新卒しかとらない」と決まっている会社は、だいたい大手企業になります。このような企業に高卒で入ることは、かなり難しいです。
同じく、経験者採用のみの会社も独学レベルでは入ることができません。これは即戦力を求めているからです。
ただし、未経験者採用をしている会社はかなり狙い目です。
実は、転職サイトで「エンジニア」で絞って検索すると、「学歴不問」や「未経験OK」などの求人がたくさん引っ掛かります。
これは、IT業界全体で「いままでにないほどのエンジニア不足」と言われていることが関係しています。
即戦力になるようなエンジニアを採用することが難しいため、ポテンシャル(エンジニアとしての素質)のある未経験者を採用し、時間をかけて会社で育てようという考えにシフトしているのです。
そこに学歴はまったく関係なく、純粋にポテンシャルがある人材かどうかが重要になってきます。
このような未経験者を募集している会社を狙うことで、学歴に関係なくエンジニアになることができます。


フリーランスエンジニアになれる
エンジニアの魅力の1つとして、フリーランスになりやすいというものがあります。
エンジニアは需要があるため、スキルさえ身につけてしまえば、学歴に関係なく純粋に自分のスキルを売ることがでるようになります。
もちろん、フリーランスはエンジニアに限った話ではありませんが、比較的フリーランスになりやすい職種なのは間違いありません。

学歴で年収や出世に違いはある?
大卒エンジニアと高卒エンジニアでの年収の違いですが、これは会社によるところも大きいです。
ですが、最近のベンチャー企業の求人を見ると、学歴による給料の違いを明記しているところは少ないです。
エンジニアは能力を売る仕事なので、そこに学歴はあまり関係ないんですよね。
僕自身も高卒の中途採用でエンジニアになっていますが、年収に学歴が反映されているとは思えません。
入社時の給料も学歴に関係なく同じで、その後も実力で年収が上がっています。
また、「大卒は出世コースだけど、高卒はそこに乗れない」なんてこともありません。
だって、僕自身、新入社員の教育やチームのリーダーを任されていますし、給料もそれなりにもらっていますから。

高卒でエンジニアになるためのコツ
「エンジニアに学歴は関係ない」と口酸っぱくお伝えしてきましたが、1つだけ注意することがあります。
それは、高卒でエンジニアになれるのは一握りだということ。
僕の勤めている会社でも学歴不問の未経験採用を行っていますが、1回の募集でだいたい100人以上の応募があり、そこで内定を出すのは2、3人くらいなんですよね。
これは、応募者の中でもポテンシャルのある人材しか採用しないからです。
そこに残るためには、他のライバルにはない自分の武器を会社にアピールする必要があります。
たとえば、未経験採用で募集をかけている会社に応募したとしましょう。
そこで、まったく同じスキルを持っているAさんとBさんがいて、Aさんは大卒、Bさんは高卒の場合、面接官はどちらを採用するでしょうか?
おそらく、Aさんを採用するでしょう。これが学歴の力です。
とはいえ、まったく同じスキルというのはありえないとは思いますので、「Aさんは大学で学んできたことをアピールした」といことにしておきましょうか。
では、高卒のBさんはどうやって大卒のAさんと戦えばいいのでしょうか?
それは、「社会人経験」を武器にするのです。少しオーバーに自分をアピールしたって構いません。
たとえば、長い社会人経験で培ってきたコミュニケーションスキルや、リーダーシップ、営業力などを武器にしましょう。
ここが面接官に刺されば、大卒のAさんではなく、高卒のBさんを選ぶ可能性があります。
要は、「ほかのライバルをおさえて自分が採用されるためにはどうしたらいいのか?」を考える必要があるんです。
もし、「社会人経験でアピールできるものがほとんどない…」という方は、プログラミングスクールに通ってみてはどうでしょうか?
実はこの「プログラミングスクールに通ってました」という魔法の言葉は、さきほどの社会人経験のどれよりも強いアピールポイントになるんです。
- エンジニアの仕事内容を知っている
- それでいてエンジニアの仕事に魅力を感じている
- 他の応募者と違い、すでにプログラミングスキルがある
- やる気もある
実は、僕も独学でプログラミングを学び、資格を取ってから転職活動を始めました。当時はプログラミングスクールなんて便利なものはなかったので。
もし、僕にプログラミングスキルという武器がなければ、何もアピールすることができず、いつまでたってもエンジニアにはなれなかったと思います。
ちなみに、しっかりプログラミングを学んでから応募する方は、100人中1人いるかいないかくらいの存在なのでかなり貴重です。
そのくらいスクールでの経験は、大きな武器になるですよね。

さいごに
エンジニアは大卒や高卒などの学歴に関係なく、努力すれば誰でもなれる技術職です。
ただし、エンジニアはとても人気のある職業のため、狭き門であることに変わりはありません。
そのなかでも、エンジニアとして採用されるためには、ほかの誰にも負けない「自分の武器」を作ることが重要です。
プログラミングスクールなどに通い、しっかり自分をアピールできる状態で挑みましょう!
事前にプログラミングスキルを身につけておけば、一緒に入社した同期と差をつけることもできるので、入社後も早い段階で仕事を任されるようになりますよ。
またね、キツネ(@kitaaaa_kitsune)でした!
