Linux(CentOS)に「MySQL(マイエスキューエル)」をインストールする手順と、起動や停止などの簡単な操作方法を紹介します。
「自分はWindows環境なんだけど…」って方も、この機会にLinuxを使ってみましょう。
Web業界で活躍するためにも、Linuxはある程度扱えないとマズいですからね。
以下の記事を読んで、Linux環境を構築しちゃいましょう!

もくじ
MySQLとは
MySQL(マイエスキューエル)とは、RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)の1つです。
RDMBSはいくつか種類がありますが、無料データベースのなかでは「MySQL」が圧倒的なシェアを誇ります。
僕が初心者が学ぶ最初のデータベースとしてMySQLをすすめているのは、業務で利用する確率が非常に高いからです。
データベースについて詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。

Linux(CentOS)にMySQLをインストール
では、さっそくLinuxに「MySQL」をインストールしてみましょう。
今回はCentOS7系の環境なので、「yum」コマンドを使ってインストールします。

MariaDBのライブラリを削除
MySQLをインストールする前に、「MariaDB(マリアデービー)」のライブラリを削除しましょう。
MariaDBは、MySQLからフォーク(派生)したデータベースです。
CentOS7系では、このMariaDBを推奨しているため、デフォルトでMariaDBのライブラリがインストールされています。
今回は、MySQLをインストールするので、このライブラリは削除してしましましょう。
$ sudo yum remove -y mariadb-libs
MySQLのリポジトリをインストール
CentOS7系のデフォルトのリポジトリには「MySQL8.0」が存在しないので、別のリポジトリから「MySQL8.0」をインストールする必要があります。
そのためにも、まずは別なリポジトリをローカルにインストールしましょう。
$ sudo yum localinstall -y https://dev.mysql.com/get/mysql80-community-release-el7-2.noarch.rpm
MySQLをインストール
準備が整ったので、MySQL8.0をインストールしましょう。
以下のyumコマンドを実行すると、「MySQLクライアント」と「MySQLサーバ」が一度にインストールされます。
$ sudo yum install -y mysql-community-server
「Complete!」と画面に表示されたら、本当にMySQLがインストールされているかを確認してみましょう。
$ mysql --version
mysql Ver 8.0.15 for Linux on x86_64 (MySQL Community Server - GPL)
$ mysqld --version
/usr/sbin/mysqld Ver 8.0.15 for Linux on x86_64 (MySQL Community Server - GPL)
mysqldの「d」はデーモンの「d」をあらわしています。
デーモンは常駐化プログラム、つまりサーバのことなんです。
MySQLの起動と停止コマンド
ここから先は、MySQLサーバを起動したり、停止するためのコマンドを紹介します。
基本的にサーバを操作するときは、root権限(管理者権限)が必要になります。
Vagrantを使ってLinuxを構築した方は、コマンドの前に「sudo」をつけるだけでroot権限で実行できるはずです。
MySQLの状態確認
現在のMySQLサーバの状態を確認します。
$ systemctl status mysqld
以下の表示を確認することで、サーバの状態を見分けられます。
- 起動時…「Active: active (running)」
- 停止時…「Active: inactive (dead)」
MySQLの起動
MySQLサーバを起動します。
$ sudo systemctl start mysqld
上のコマンドを実行したら、もう一度statusコマンドを実行してみましょう。
MySQLの自動起動設定
Linuxをシャットダウンしても、MySQLサーバが自動で起動されるように設定します。
まずは、いまの設定がどうなっているのかを確認しましょう。
$ systemctl is-enabled mysqld
enabled
もし、「enabled(有効)」ではなく「disabled(無効)」になっていた場合は、以下のコマンドを実行して有効にしておきましょう。
$ sudo systemctl enable mysqld
MySQLの停止
MySQLサーバを停止します。
$ sudo systemctl stop mysqld
MySQLの再起動
MySQLサーバを再起動します。停止と起動を同時にしたい場合はこのコマンドが便利です。
$ sudo systemctl restart mysqld
まとめ
これで、Linux環境にMySQLをインストールすることができました。
MySQLの起動や停止もコマンドを実行するだけなので、とっても簡単ですね。
次は「MySQLのログインと設定」を読んで、実際にMySQLにログインしてみましょう!
またね、キツネ(@kitaaaa_kitsune)でした!
