少し前まで、IT業界で働くSE(システムエンジニア)やプログラマーは「IT土方」と呼ばれていました。
IT土方の由来は、土方の3K(きつい、汚い、危険)になぞらえて、新3K(キツイ、厳しい、帰れない、給料が安い、結婚できない)が出てきたことにあります。
「3Kどころじゃないじゃん!」と突っ込みたくもなりますが、このようなイメージを持っている方が多いのも事実なんですよね。
僕もプログラマーとしてこの業界に入る前は、「IT土方って言葉もあるし…」と、ちょっと不安な部分もありましたし。
ですが、「でもこれからの時代はやっぱりITでしょ!」というよくわからない根拠で、僕はプログラマーを目指すことにしたんです。
そして、実際にプログラマーになってみると大正解でした!

今回は、以前の僕と同じように不安を抱えながらも、頑張ってプログラマーを目指している方に向けた記事になります。
「いまのIT業界は大丈夫なのか?」という不安を現役プログラマーの僕が吹き飛ばしてみせます!
もくじ
IT土方とは?新3Kとは?
まず、IT土方と呼ばれていた頃といまを比べるためにも、IT土方とは何かをざっくり確認しておきます。
デジタル土方(デジタルどかた)とは、システムエンジニア、カスタマーエンジニアやプログラマなど情報技術産業で働く労働者の俗称。IT土方(アイティどかた)やコンピュータ土木作業員(コンピュータどぼくさぎょういん)、システム屋(システムや)とも呼ばれる。
引用:Wikipedia
Wikipediaに書いてあるとおり、IT業界で働く労働者のことを「IT土方」と呼ぶのですが、重要なのは同ページにある「新3K」という言葉です。
労働環境の劣悪さ揶揄する言葉として、従来のブルーカラーの労働環境を表す「きつい、汚い、危険」の3Kになぞらえ、新3Kあるいはニュー3Kというものがある。2007年には、NTTデータの代表取締役である浜口友一が決算発表でこの言葉を例えに挙げて業界を憂えたと報道された。
新3Kの中身は諸説あるが2007年に開かれた情報処理推進機構によるITフォーラムでは、学生がIT業界に対して持つイメージとして「きつい、帰れない、給料が安い、休暇取れない、結婚できない、子供作れない」などの他に、職業として多くのネガティブイメージの存在が明らかにされた。
引用:Wikipedia
内容を簡単にまとめると、学生がIT業界に対して持つネガティブなイメージとして「きつい、帰れない、給料が安い、休暇取れない、結婚できない、子供作れない」というのがあるということ。
つまり、新3Kはただの昔の学生のイメージってだけなんですよね。
もちろん、IT土方と呼ばれるような環境で働かせているブラック企業もあると思いますが、それは一部の会社であり、最近ではプログラマーが優遇されている環境が増えています。
僕の会社もブラックとは程遠く、社員のことをよく考えてくれるとっても素敵な会社です。
また、僕はほかの会社に出向していたこともありますが、新3Kといわれる環境には出会ったことがありませんし、少なくとも僕は楽しかった思い出しかありません。
ちなみに、「プログラマー」はいまの中高生がなりたい職業1位になるくらい憧れの職種なんですよ。
IT土方の年収や給料が安いは嘘
IT土方と呼ばれている新3Kのプログラマーですが、本当に「給料が安い」のでしょうか?
実は、まったくそんなことはありません!
いまのプログラマーの平均年収は「400万円~500万円」というデータが出ているくらいです。
日本の平均年収が約400万円といわれているので、プログラマーのほうがむしろ少し高めかもしれませんよね。

IT土方の仕事内容や将来性
IT土方と呼ばれるプログラマーの仕事内容や将来性についても、紹介したいと思います。
新3Kのなかには、「キツイ」「厳しい」「帰れない」「結婚できない」というものがありました。
結論から言ってしまうと、「当てはまるのはブラック企業のみ」です。
「IT土方」なんて言葉を信じてプログラマーへの道を迷っている人は、非常にもったいないです。
だって、僕もIT業界のプログラマーやってますけど、そんなことまったくないんですもん。
信じられないくらい自由で、楽しくて、お金も休みも多いんですよ。
もちろん、どのIT企業もそうだとは思っていません。ブラック企業があるのは事実ですから。
ですが、最近のIT企業、特にベンチャー企業では「社員の幸せが会社の幸せになる」という風潮があります。
プログラマーは、常に需要が高く転職しやすい職種のため、ブラック企業では社員を維持することが難しいといった背景があるのです。
逆にいうと、ブラック企業に将来性はないともいえます。

つまり、プログラマーにとって魅力のある会社にしか人は集まらないのです。
ちなみに、僕の会社はこんな感じでかなりゆるいです。
- 土日祝休み
- ほぼ定時で帰れる
- 有給は全て消化
- ボーナス年2回
- 年収は平均以上
- フレックスタイム
- 人間関係良好
- 音楽聞ける、お菓子食べれる
こんな会社で大丈夫か?って思うかもしれないですが、IT企業はこういうところが多いんです。
仕事はしっかりやっているので問題ありません。スキルがあれば、そこまでうるさくないのがIT企業のいいところです。

デスマーチが多いなら転職する
担当しているプロジェクトによっては、かなり忙しい時期もあります。これは業界に限らず、どんな仕事でもそうですよね。
ただ、忙しさにもよりますが、僕の会社では残業も少ないですし、土日出社なんてほとんどありません。
純粋に作業量が多くて仕事が間に合わない場合は、人の追加を検討するのがホワイト企業のやり方です。
そこを「コスト削減だ」と考えるのがブラック企業であり、 通称「デスマーチ」の始まりとなるのです。
ブラック企業には優秀な人材が残らないため、仕事のできない人間が無茶なスケジュールや人員で、なんとかプロジェクトをまわそうとします。
これが負のループとなり、いつまで経ってもブラックから抜け出せないでいる理由です。

未経験者はIT土方になりやすいので注意
プログラミング未経験者が会社選びに失敗し、ブラック企業に転職してしまうと、簡単にIT土方になってしまうので注意してください。
よくあるのが、「研修制度があるから安心!」と、ノースキルで転職してしまうケースです。
- 研修制度が微妙なため、いつまで経っても成長できない
- 辞めたくてもスキルが身につかないので、再就職しづらい
こうなってしまうと、しばらくの間はIT土方と呼ばれる状態になってしまいます。
プログラマーにとって信用できるのは、自分のプログラミングスキルだけです。
それが自分の武器となり、次の職場へ導いてくれます。

まとめ:プログラマーはIT土方じゃない
「プログラマー = IT土方」は古い考え方です。
さきほどもお伝えしましたが、「プログラマー」は中高生がなりたい職業1位になるくらい憧れの職種。
そのくらい、プログラマーの仕事には夢があるのです。
そんな人気のプログラマーですが、実は学歴がなくても未経験であってもなることができます。
プログラマーになって本気で人生を変えたいと思う方は、以下の記事もあわせて読んでみてください。
またね、キツネ(@kitaaaa_kitsune)でした!
