プログラミングの関数とは、わかりやすく説明すると「自動販売機のようなもの」のことです。
自動販売機には、お金を入れるとジュースが出てきますよね?
プログラミングにおける関数も、これにとっても似ています!
関数とは、「何かを入れる」と「何かが出てくる」仕組みなのです。
やっていることはとっても簡単なので、あまり難しく考えすぎなければ、さらっと理解できちゃうと思います。
ここからは「変数」を知っていることが前提なので、「変数わからない!」という方は、さきにこちらの記事を読んでね!

もくじ
関数(function)とは
プログラミングにおける関数(function)とは、「自動販売機」をイメージしてもらえると理解しやすいと思います。
自動販売機の動きをシンプルにまとめると、こんな感じ。
- 「お金」を投入口に入れる
- 自動販売機が「動く」
- 「ジュース」が出る
これをプログラミングの関数に置き換えると、こうなります。
- 「値」を引数に入れる
- 関数が「処理する」
- 「戻り値(返り値)」が出る
ここでは、ざっくり「関数」のイメージをつかんでもらえれば十分です!
関数の「定義」と「呼び出し」
関数を使うための手順は、以下の2つだけです。
- 関数を定義する
- 定義した関数を実行する
まずは、関数が「どのような処理をするのか」を事前に定義する必要があります。
定義したあとは、その関数を呼び出す(実行する)だけ。
では、関数の「定義」と「呼び出す」ための方法を、もう少し詳しく見ていきましょう!
関数を定義する
関数にどのような動きをさせるのか、事前に設定しておくことを「関数を定義する」といいます。
関数を定義していなければ、もちろん関数を使うことはできません。
では、さっそく関数定義の基本的な構成を見てみましょう。
関数名(引数) {
処理;
return 戻り値;
}
ここでやっていることは、以下の4つです。
- 「関数名」を書く
- 「引数」を書く
- 実行したい「処理」を書く
- returnのあとに「戻り値(返り値)」を書く
「関数名」は「関数を呼び出すために必要な名前」です。関数名は自由につけることができます。
「引数」は「関数で受け取りたい値(関数の中で使いたい値)」のことです。だいたいの場合はここに「変数」を指定して、受け取った値を格納して使います。引数を使わないのであれば書く必要はありません。
「処理」は「自分のやりたい処理」を書きます。さきほど受け取った引数の値はここで使うことができます。
「戻り値(返り値)」は「処理の結果を呼び出し元に渡す値」のことです。この戻り値も不要であれば書く必要はありません。

関数を呼び出す(実行する)
では、次に関数の呼び出し方を見てみましょう。
関数を呼び出す(実行する)方法は、とっても簡単です。
関数名(引数);
呼び出したい「関数名」と「引数(関数に渡したい値)」を記述するだけ。
この1文を書くだけで、関数を実行できちゃいます。
また、引数が設定されていない関数を呼び出す場合は、以下のように書きます。
関数名();
「ユーザー定義関数」と「組み込み関数」
関数を呼び出すためには、「事前に関数の定義をする」とお伝えしました。
ですが、なかには「自分で関数を定義しなくても呼び出すことのできる関数」があります。
それが「組み込み関数」です。
組み込み関数はプログラミング言語にあらかじめ定義されている関数なので、わざわざ自分で定義しなくても簡単に呼び出すことができます。
これに比べ、自分で定義する必要がある関数を「ユーザー定義関数」といいます。
ユーザー定義関数のメリットは、「自分の好きな処理を関数として使うことができる」ところ。
簡単にまとめると
- 「組み込み関数」…プログラミング言語で定義されている関数
- 「ユーザー定義関数」…自分で定義した関数
「組み込み関数」を利用できるところは利用し、オリジナルの関数を作りたい場合のみ「ユーザー定義関数」を利用するのが一般的です。
まとめ:関数の使用例でおさらいしよう
では、最後のまとめとして、関数の使用例をいくつか紹介します。
プログラミング言語によって、関数の記述方法が違うところにも注目してみてください。
まずは、プログラミング言語「PHP」で関数を使う場合です。
// 関数の定義
function calculation($price) {
$total_price = $price * 1.08;
return $total_price;
}
// 関数の呼び出し
$result = calculation(100);
なんだか英語ばかりで難しそうに見えますが、さきほどの構成と見比べるとわかりやすいと思います。
実際の処理の流れは、以下のようになります。
- 関数「calculation」の引数に「100」を渡して呼び出す
- 引数として受け取った「100」を、変数「$price」の中に格納する
- 「$price」に「1.08」を乗算した結果を変数「$total_price」に代入する
- 「$total_price」を呼び出し元に返す(渡す)
- 変数「$result」の中に「108」が代入される
途中の「$」は「変数」を表しています。これは、PHP特有の書き方です。
また、「*」は「×(掛け算)」を表しています。ちなみに割り算の場合は、「/」で表現します。
さいごに、「Ruby」での関数の書き方を確認して終わりましょう!
# 関数の定義
def calculation(price)
total_price = price * 1.08
end
# 関数の呼び出し
result = calculation(100)
やっていることはPHPと同じですが、Rubyは不要な記述を省略して書けるため、ほかのプログラミング言語と比べて「綺麗で見やすいコード」になります。
「初心者が覚える最初の言語」として、よくRubyがおすすめされている理由がわかりますよね。

もし、この時点で「ちょっと難しいな」と思った方も、絶対にあきらめないでくださいね!
そもそも、独学でプログラミングを学ぶのは、やっぱり大変なんです。
本気でプログラミングを学びたいなら、プログラミングスクールに通ったほうが断然、効率的だと思います。

このブログを読んで、プログラミングに少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。
またね、キツネ(@kitaaaa_kitsune)でした!
