2019年に入ってから、「ブログやアフィリエイトで稼ぐのはオワコンだ!」なんて声をよく聞くようになりました。
この「オワコン」というのは、個人ブログでPVを集めることが難しく、稼ぎづらくなったということを意味しています。
ですが、結論から言ってしまうと「ブログもアフィリエイトもオワコンではない」と僕は思っています。
僕がこのような結論にいたった理由は、2つあります。
- 実際に稼いでいる個人ブロガーが存在している
- 僕自身が実際にPVを集め、収益化に成功している

じゃあ、「オワコンだ!」と叫んでいる方は、一体どのような人たちなのか?
それは、時代の変化に適応できなかったアフィリエイターたちではないでしょうか。
ここで疑問になってくるのは
- どんな時代になったのか?
- オワコンといわれる理由は?
- ブロガーとして生き残る方法は?
ブロガーとして生き抜くために必要な知識や戦略を、僕の考えや体験をベースに書いていきたいと思います。
ブロガーとアフィリエイターの違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

もくじ
ブログやアフィリエイトがオワコンといわれる3つの理由
そもそも、なぜブログやアフィリエイトが「オワコン」といわれるようになったのでしょうか?
これには、次の3つの理由があります。
- 度重なるGoogleのコアアップデート
- アフィリエイターが時代に適応できなかった
- 2020年以降は動画の時代になる
ここからは、1つずつかなり詳しく解説しているため、長文になってしまいますが、ブロガーにとってかなり重要な内容なので丁寧にしっかり読んでください!
1. オワコンといわれる1番の理由は「Googleコアアップデート」
ブログやアフィリエイトがオワコンといわれる1番の理由は、「Googleコアアップデート」にあるといってもいいです。
Googleコアアップデートとは、年に数回おこなわれるユーザーが求めている情報をGoogle検索で上位に表示させるための仕様変更のこと。
これにより、Googleで表示される記事の検索順位が大きく変わることがあります。
高品質なコンテンツ(E-A-T)を評価する
ユーザーが求めている情報とは「高品質なコンテンツである」と、Googleは定義しています。
そんなGoogleが提唱する「高品質なコンテンツ」とは、記事自体の品質もそうなのですが、以下の3つの要素を含んだコンテンツを指します。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness (権威性)
- TrustWorthiness (信頼性)
これらの頭文字をとって「E-A-T」と呼んでいます。
Googleは記事の内容が正しいかどうかを判断できないため、この「E-A-T」をもとに記事の正確性を判断しているのです。
つまり、どんなに記事の品質を上げたところで、「E-A-T」を意識したコンテンツが作れなければ、Googleからの高評価は得られないってことですね。
YMYLジャンルは「E-A-T」を重要視する
そして、この「E-A-T」の影響をもっとも受けるといわれているのが「YMYL(Your Money or Your Life)」と呼ばれるジャンルです。
YMYLとは、「将来の幸福、健康、経済的安定、人々の安全に潜在的に影響を与えるページ」 とGoogleは定めています。
このYMYLジャンルには以下のようなものがあります。
- 「公的情報やニュース」…国際的なイベント、ビジネス、政治、科学などのニュースやテクノロジーなど
- 「政府や法律」…情報投票、政府機関、公的機関、社会サービス、および法的問題(離婚、児童、保護、養子縁組、遺言の作成など)
- 「金融情報」…投資、税金、保険、退職後の計画、ローン、銀行に関する財務アドバイスなど
- 「ショッピング」…商品/サービスの購入に関する情報またはサービス(特にユーザーがオンラインで購入できるWebページ)
- 「医療や健康」…医学的問題、薬物、病院、緊急時の準備、方法に関するアドバイスや情報など
- 「人々の主張」…人種または民族的出身、宗教、障害、年齢、国籍、性的指向、性別、性同一性など
- 「その他」…大きな決断や人々の生活の重要な側面に関連するトピック(フィットネスや栄養、住宅情報、大学の選択、仕事の探し方など)
このようなYMYLジャンルは、Googleでもシビアに扱っているため、度重なるGoogleコアアップデートで、「E-A-T」の影響を強く受けるようになりました。
つまり、専門性もなく権威性もなく信頼性もないのに、過去にYMYLジャンルに手を出したアフィリエイターたちは「オワコン」となってしまったのです。
そして、このGoogleコアアップデートは、いままでに幾度となくおこなわれています。
- 2017年12月…健康アップデート(日本のみ)
- 2018年3月…コアアルゴリズムアップデート
- 2018年4月…コアアルゴリズムアップデート
- 2018年8月…コアアルゴリズムアップデート
- 2019年3月…コアアルゴリズムアップデート
- 2019年6月…コアアルゴリズムアップデート
- 2019年9月…コアアルゴリズムアップデート
- 2020年1月…コアアルゴリズムアップデート
- 2020年5月…コアアルゴリズムアップデート
- 2020年12月…コアアルゴリズムアップデート
2019年からは「3ヶ月~4ヶ月に1回のペースで実施」といった感じですね。
独自性(オリジナリティ)も重要視している
また、Googleは「E-A-T」に加えて「独自性」も評価するようになりました。
今回のアップデートにより、ユーザーに有用で信頼できる情報を提供することよりも、検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります。その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。
簡単にまとめるとこんな感じ。
- 上位表示ばかり考えたサイトは評価しない
- オリジナリティがあって高品質(E-A-T)なサイトを評価する
ブロガーがよくやる上位表示の対策として、「上位記事にあって自分の記事にない情報を付け加えましょう!」というものがありますが
それって独自性ありますか?って話なんです。
ユーザーからすると「どのサイトも似たような情報ばっかりだし、ダラダラと無駄に長くて読みづらい…」と感じるはずです。そして、より新しく理解しやすい情報を求めて、さらに検索し続けるでしょう。
Googleはそんな無駄なことをユーザーにさせたくありません。検索上位がこのような記事で溢れてしまわないよう対策しているのです。
「E-A-T」と「独自性」の高め方が明確ではない
ブログのPVを増やすためには、「Googleの評価」がすべてです。
そこでGoogleが重要視している「E-A-T(専門性、権威性、信頼性)」と「独自性(オリジナリティ)」について考え、対策したいと考えるのが普通ですよね。
ですが、Googleはこのような品質の評価基準について非公開としていて、評価基準に関して「客観的に見てどうか?」を意識して考えるよう促しています。
もちろん、Google が実際にアルゴリズムで使用しているランキング シグナルは公開できません。検索結果が操作されるような事態を防ぐためです。代わりに以下の項目をご覧頂くことで、Google がこの件をどうとらえているのか、ご理解頂けるのではないかと思います。
- あなたはこの記事に書かれている情報を信頼するか?
簡単にいうと、答えは誰にもわからないってことです。
つまり、Googleが流している公開情報から予想したり、試行錯誤しながら自分で考えて対策する必要があり、ちょっとした運ゲーの要素も含まれているってことです。
また、こちらの記事では、「E-A-T」を得るには時間がかかると紹介されています。
canonical や noindex の設定ミスのような技術的な修正とは異なり、E-A-T を改善しても検索トラフィックがすぐに増えることは通常ない。
Google(とユーザー)に対するブランド信頼度を育てるには時間がかかる。引用:海外SEO情報ブログ
その場しのぎのやり方ではなく、時間をかけてGoogleとユーザーの信頼度を構築しなければ「E-A-T」は得られないってことですね。
2. アフィリエイターが時代に適応できなかった
YMYL系を扱っていたアフィリエイターや、小手先のテクニックで上位表示を狙っていたアフィリエイターたちは、さきほど紹介したGoogleのコアアップデートで大ダメージを受けました。
ここで戦略を変えずにあきらめてしまったブロガーやアフィリエイターたちは、「ブログもアフィリエイトもオワコンだ!」と投げ出してしまったのです。
そりゃ、頑張って積み上げてきたものが一瞬で吹き飛んだらオワコンだと思いたくなりますよね。
ただし、ここで大きなダメージを受けなかったブロガーやアフィリエイターたちがいるのも事実です。検索順位が下がった方もいれば、上がった方、影響を受けなかった方もいるのです。
3. 2020年以降は動画の時代になる
このような状況に加え、拍車をかけるように現れたのが2020年から始まる「動画時代」です。
これは2020年から「5G」とよばれる第5世代移動通信システムが導入されることにより、「動画を利用する方が増えるのではないか?」という見解によるもの。
通信速度も「4G」と比べて100倍以上速くなって遅延も減るとなれば、スマホでYouTubeなどの動画を楽しむ方も増えてくるでしょう。
とはいっても、実際の普及にはかなり時間がかかるようなので、いきなり「みんな5G」といったことにはならいないはず。
それに動画で調べごとってのも難しいところがありますし、文章を読むことが好きな方も多いので、ブログとYouTubeとで上手くすみ分けられるのではないかと僕は考えています。
生き残るブロガーになるには?3つの戦略
では、このような時代でも生き残り続けるブロガーになるには、どのような戦略が必要になってくるのでしょうか?
これは僕の結論ですが、「アフィリエイターとしての志向を引き継いだブロガー」こそが、今後も生き残れるブロガーだと思っています。
簡単にいうと、アフィリエイトサイトのいいところだけを取った「アフィリエイトブログ」を運営するってことです。
これは、Googleが求めている「高品質なコンテンツ(E-A-T)」と「独自性(オリジナリティ)」から逆算して考えた結果です。
もちろん、「収益化」や「モチベーション」という重要な要素も含めて考えています。
- PVアップ…Googleに評価される
- 収益アップ…アフィリエイトで収益化
- モチベーションアップ…自分の書きたいことを書く
これらの条件をすべて満たすために意識しなければいけないことは全部で3つ。
- カテゴリー1つ1つに専門性をもたせる
- ブランディングして個性を出す
- Twitterで影響力とファンを作る
1. カテゴリー1つ1つに専門性をもたせる
ブログを始めるにあたって、テーマ(ジャンル)やカテゴリーを考えると思います。
このとき、カテゴリー1つ1つに専門性をもたせるように意識します。
たとえば、「プログラミング」と「アフィリエイト」の2つのジャンルに絞るなら、それぞれに大量の役立つ記事を投入するイメージです。
そして、これらのジャンルは必ず「自分自身の経験」をもとにして書くようにします。
これは興味のないことを無理して調べながら書くという作業が、大変なわりに「E-A-T」をまったく無視したやり方であり、リスクが非常に高いためです。
自分が実際に経験して得た情報であればコンテンツも作りやすく、大量投入もしやすいため、ブログを書くモチベーションを維持しながら、より「E-A-T」を満たしやすくなります。
また、カテゴリー1つ1つが専門性をもっていることで、読者はコンテンツをしっかり読んでくれるようになり、アフィリエイトでの収益化もしやすいです。
- 「E-A-T」を満たしやすい
- 実際に体験したことなので書きやすく、差別化もできる
- アフィリエイトで収益化しやすい
簡単にいうと、自分が経験、体験したことをコンテンツにし、それをカテゴリー単位で完結させられるレベルにするってことです。
もちろん、「特化ブログ」にしてサイト単位の専門性を狙ってもいいのですが、ネタがつきやすく更新が難しくなる可能性や、特化していたジャンルがいきなりGoogleコアアップデートで吹き飛んでしまう可能性もあるため、リスクヘッジ(リスク分散)も兼ねて、僕は「雑記ブログ」をおすすめしています。
ただし、本当の雑記ではなく、1つ1つのカテゴリーを充実させるので、ブロガー界では有名なクロネさんが推奨する「雑誌ブログ」に近いかもしれませんね。
2. ブランディングして個性を出す
ブログを作るときは、必ず「自分」や「ブログ」をブランディングしていくことを前提に以下を決めていきます。
- 「サイト名」…コンセプトと合っているか?覚えやすいか?
- 「アイコン」…愛着がもてるか?覚えやすいか?
- 「名前」…愛着がもてるか?覚えやすいか?
- 「プロフィール」…読者から信頼を得られるか?
ここで個性を出し、差別化することで、「独自性(オリジナリティ)」や「信頼性」の評価を期待します。
もちろん、Googleだけの話ではなく、読者にも伝わりやすいものを戦略的に考えたほうがいいです。
なぜなら「指名検索」や、「サイテーション」などの効果も期待できるからです。
- 「指名検索」…ブログ名やブロガー名などで検索してもらうこと
- 「サイテーション」…ブログ名やブロガー名を他サイトやTwitterなどで書かれることで得られる評価
これらが増えることで、Googleはあなた自身やブログを評価するといわれています。
また、記事のなかで自分を売り出すことも忘れてはいけません。
吹き出し画像を使ったり、口調で印象付けるなどし、読者に書き手をイメージさせます。
もちろん、記事の内容にも気を遣い、読者に「この人の言ってることは信用できる!」と思わせることも大切です。
検索上位の情報や構成をマネるのではなく、自分の経験や考えから出た一次情報を中心にオリジナリティを出していきましょう。
僕自身も「ほかの上位記事より、僕の記事のほうが絶対に読者のためになる」と思えるコンテンツを目指して作っています。
このようなことを意識して積み重ねることで、読者に「あなたの名前」や「ブログ名」を覚えてもらいやすくなるのです。
この手法で非常に参考になるブロガーたちを紹介します。
上記の方々は「自分の経験や体験をベースにコンテンツを作成する」というスタイルをとりながらも、ものすごい実績を作っている有名なブロガーたちです。
3. Twitterで影響力とファンを作る
ブログの信頼性を上げる手段として、Twitterを運用することも考えたほうがいいです。
というのも、GoogleはTwitterでの影響力を「権威性」としてブログや記事の評価に反映させている可能性があるからです。
また、Twitterを運用することで記事を紹介することができるため、Twitterからの流入も期待できるようになります。
そして、僕がアフィリエイターではなく、ブロガーをすすめている理由がここにあります。
たとえば、あなたのフォロワーが「ゴリゴリのアフィリエイト広告を押し出したような記事」をTwitterで拡散すると思いますか?きっと、してくれないですよね。
むしろ、自分でツイートすることすら「フォロワーの信頼を失うかも」とためらうのではないでしょうか。
これは、自分の記事が「読者のためになる」と言い切れる自信がないからです。
そんな記事をほかの誰かがシェアするわけないですよね。
つまり、稼ぐことを目的としたアフィリエイターの記事はTwitterと相性が悪いのです。
Twitterでの拡散を狙ったり、フォロワー(ファン)を増やしたいのであれば、自分が自信をもってツイートできる記事を書くということが大切になってきます。
まとめ
少し長くなってしまいましたが、アフィリエイトがオワコンといわれる理由と、ブロガーとして生き残るための戦略について紹介しました。
Googleは昔から「ユーザーにとって役立つコンテンツを作りなさい」と言い続けています。
ですが、それを信じてコンテンツを作り続けたとしても、Googleコアアップデートでブログが圏外に飛ばされてしまう可能性があることを忘れてはいけません。
Googleコアアップデートのリスクを考えると、いまのところブロガーとアフィリエイターでは、「E-A-T」の部分で自分を売り出せる「ブロガー」のほうが多少有利だと僕は感じています。
もちろん、これは僕の考えであって答えではないので、1つの意見として受け止めてもらえればと思います!
またね、キツネ(@kitaaaa_kitsune)でした!
